粗暴

ガンダム宅で曲作りを行う。
今日も1曲が出来た。
全編英語詞のメロコア風の曲だ。
構成はA、B、サビのオーソドックスなパターン。
Bメロに楽曲の盛り上がりのピークがあり、その後にシンプルで短いサビが続くという感じだ。
ちなみに録音は、4トラックMTRにギター、マイクを直で通すいつものやり方。
ギター側のヴォリュームとMTR側のインプットレベルの調整を行い、クリーントーンのギターを軽く歪ませるわけだが、今回、その録音に関してある失敗をした。
というのも、通常よりインプットレベルを上げたことでギターの音が必要以上に歪み、バッキングのコード感が薄れてしまったのである。
もちろん、レベルの調整はモニターのスピーカーで出音を確認しながら行い、録音されたテイクを聴いた際にも、いつもよりやや歪みが強いくらいにしか思わなかった。
ところが自宅に戻り、MTRからイヤホンでモニタリングしたところ、音が潰れているのに気づき驚いた。
そこで薄れたコード感を出すため、アコギでバッキングを重ねてみることに。
ヴォーカル用マイクを程良い高さに固定し、アコギの音を拾う。
しかしマイクの特性故か、拾われる音はピックのアタック音が強調され、あまり耳障りの良いものではない。
もっとも、マイクから離れた位置で演奏すれば、その問題は改善されるのかもしれないが、マイクの集音範囲がそれほど広くないためそうもいかない。
あれこれ考えた結果、1つの妙案が。
マイクのヘッド部分にティッシュを2、3枚巻き、マスキングをしてみる(要は、ウィンドスクリーンと同じだ)。
すると、ギターの音量・音質はそのままに、アタック音だけが軽減され、程良い感じで音が録れるではないか。
簡単ではあるが、今まで気づかなかったこの手法はなかなか使える。
宅録の奥の深さを改めて実感。
ちなみにMTRには2トラックの空きがあったため、L、Rチャンネルそれぞれにバッキングを入れてみる。
コード感が出たのはもちろん、空間の広がりも加わり、非常に耳障りの良い仕上がりになった。
曲を生かすも殺すも録音の方法次第なわけで。